douso's alley

斉藤由貴 live@PARCO 2008.3.8

parco

斉藤由貴単独のライブとしては14年ぶりということで行って参りました。
僕の席はかなり後ろの方。客層は平均30代後半と言った感じかなぁ。女性は2割弱位はいたんじゃないでしょうか。
演奏陣はピアノ、アコギ、バイオリン、チェロ、コーラスパーカッション。
コンピューターからの音もありましたが、かなりアンプラグド率高し。
ステージに向かって右側から斉藤さんが登場し、一曲目は「少女時代」。
その後は「MAY」「AXIA〜かなしいことり〜」「土曜日のたまねぎ」「悲しみよこんにちは」と比較的アイドル時代的な曲。
中盤は「ブルー・サブマリン」「街角のスナップ」「ムーン・ワルツ」(何だっけこの曲?と思ってたんですが、2chに書いてあったセットリストを見て思い出す)「The April Fools」。
ここでバート・バカラックについての思い入れを語りつつ、今回のライブにあたってマネージャーさんを通じてネットをリサーチしたところ、あまり人前で披露しなかった曲ながらも「予感」(確かカルピスのCMに使われていたような気も)の人気が高かったということで「予感」を披露。
次は「ペンギンダンスは今回はしませんけど」と前置きしつつ「夢の中へ」。
ここで後ろのスクリーンが下り、当時のレコーディングスタジオでの歌唱シーンをバックに「卒業」。
最後は「意味」で締め、袖へ。
アンコール一曲目は「初戀」、二曲目は「家族の食卓」。これにて終演。

いやぁ、良いライブでしたよ。ホントに。
斉藤さんも歌詞や一番上の高音といったおそらく練習や慣れで解決できる問題はあったのかも知れませんが、基本的に声は出ていたし、全体的な表現力は斉藤さんのライブ初体験の僕が言うのもなんですがかなり素晴らしいものでした。
斉藤さん自身も涙に詰まるところが何回もあり、お客さんも涙を誘われていました。
やはりリアルタイムでファンだった人達には時の流れやいろんなものが感じられて感慨深いものだったのだと思います。
リアルタイムの思い入れというものを多くの音楽に対して持っていない自分を少しばかり寂しく感じつつ渋谷を後にしたのでした。

テーマ:ライヴレポ・感想 - ジャンル:音楽

AXIA/斉藤由貴(1985)

saitou yuki axia
AXIA

1.卒業 ★★★★★
デビュー曲。デジタルな部分と生音が高度に融合したトラックは非常に完成度高し。
歌詞は松本隆が書いた一連の「都会に旅立つ彼と残る私」路線の最高傑作だと思う。
卒業ソング史、アイドル史に残すべき名曲。

2.石鹸色の夏 ★★★
いわゆるスペクターサウンド。にしては音の厚みが足りないように思う。歌メロは悪くないけど。
ちなみに石鹸(シャボン)色の夏と読む模様。

3.青春 ★★★☆
卒業のカップリング。マイナー調の青春に破れた彼に対する「元気出してソング」。
と言うだけで斉藤由貴の個性なり、売り方というのがわかるけど、元気あんま出ない(笑)。
佳曲ながらサビの歌メロはもうちょっと練りようがあったようにも思う。

4.フィナーレの風 ★★★
フォークっぽい。と言うか少々古臭くて柏原よしえ辺りが歌っててもおかしくないような曲。
サックスのパート含めて全体に漂う荒涼感は中々素敵。

5.AXIA〜かなしいことり〜 ★★★★☆
作詞作曲共に銀色夏生。
「ごめんね 今までだまってて 本当は彼がいたことを」とか「これから誰かを愛しても ふたりは胸が痛いのね」
なんて歌詞を可愛い曲調に乗せて歌う少女の達観はちょっと怖いくらいだけど、斉藤由貴の本質に近い曲ではないかと。

6.白い炎 ★★★★
スケバン刑事のオープニング曲。玉置浩二作曲。
薄めの歌謡ロックながら「孤独な戦闘少女」を表すにはこのくらいがちょうど良いという事だと思う。
「私 悲しい女の子ですか」と言うフレーズは印象的だが。ベタ踏みのバスドラがカッコいいのかカッコ悪いのかようわからん。

7.上級生 ★★★
桃色吐息のようなエキゾチック風味の歌謡曲と言った感じ。
スローテンポな曲で斉藤由貴の歌声が楽しめるが、歌詞と曲調があまり合っていない。

8.手のひらの気球船 ★★☆
一転して単調なピアノが可愛さを演出するシンプルながらもアイドルポップ調に。
特筆すべきところは無し。F〜wa F〜wa♪

9.感傷ロマンス ★★☆
今度は林哲司風のアーバン歌謡。
しかし「あなたの瞳に映る私は なんて妖しげ少し淫らなの」とか「ワインを一息飲み干したなら」っちゅうフレーズは
他の曲との整合性を考えれば問題大いにありだと思わざるを得ない。

10.雨のロードショー ★★★★
来生姉弟作。
ベース主体の比較的地味なイントロから「またアーバン歌謡か?」と思わせるけど冒頭でティンパニ(?)が入って音がいきなり分厚くなる
サビは中々のカタルシス。
「あなたは私に少しクールなだけ…」「窓硝子のスクリーンにそっと字幕を入れてみる」なんて素敵なんでしょう。

総評 ★★★☆
斉藤由貴の1stアルバム。
全体的には水準以上の曲が集まっているが、散漫な印象はぬぐえない。
斉藤由貴の魅力はその声と彼女自身の作詞能力が一番大きいと思うけれども、
本作ではまだ彼女は自分の声に意識的に向き合っていると言う感じはしないし(それが魅力と感じる人もいるだろう)
作詞も始めていない(2nd以降)ので斉藤由貴の魅力を出し切ったアルバムとは言いがたいと思う。
本アルバム収録の卒業、白い炎、AXIAはベストアルバムにも収録されているのでそっちをまずは聞いてみるほうがいいかも。
オリジナルアルバムを聴きたいと思ったなら、2,3,4枚目の「ガラスの鼓動」「チャイム」「風夢」が名作とされているのでそっちがオススメ。




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